水性塗料の得意なこと。
外壁塗装などで使われる外装用ペイントは大きく油性塗料と水性塗料の2つに分けられますが、いまや水性塗料は油性塗料の廉価品などでは無く
外壁塗装に不可欠な高機能塗料になりました。そこで今回は、水性塗料の得意なことと課題について掘り下げたいと思います。
水性塗料の得意なこと。
つや消し。
ツヤ消しの外壁は控えめ・ナチュラル・上品といったイメージがあり、新築に多く採用されています。水性塗料はつや消しが得意な塗料です。
油性では完全なつや消しを作れません。つや消しでの塗装について以前問題視されていたのが「汚れやすさ」です。「ツヤが無い」イコール「表面に凹凸がある」
というのが理由ですが、これを補うために各塗料メーカーでは親水性(雨で汚れが流れやすい)等の機能を持たせた塗料を開発・販売しています。
透湿性。
年数を経た外壁に塗装を施すと、壁が泡のように膨れてしまうことがあります。これは壁の劣化で出来た水分の抜け道を
塗料で塞いでしまったのが原因ですが、水性塗料の多くはこのような水分を逃がすための「透湿性」機能を持っています。
とくにジョリパッドのような空気を多く含む外壁にはこの機能が必須です。
塗るものに優しい。
水性塗料の最大の長所は「水性」ゆえに既存の塗膜を冒さないことです。例えば既存の塗膜の密着力に不安があるとき。
油性塗料は、乾燥・硬化時にすこし縮むのでそれをきっかけに既存の塗膜が剥がれてしまう危険があるのですが、水性ではそれを最小限に留めることが出来ます。
万能ではありませんが水性塗料があることで「もう塗装できない」という最悪の事態だけは避ける事が出来ます。
水性塗料の欠点と課題。
進化したとはいえ、水性塗料には欠点も残っています。硬化するまでの雨や夜露に弱いことです。この欠点のために屋根では水性は採用出来ません。
これに関してはもう致し方ないとも思っていますが、改善出来るであろう課題もあります。鉄部などの浸透しない素材への密着力に不安があることです。
塗装出来るとの塗料は存在しますが、弊社では今のところ油性の同色塗料を採用することで対応しています。
さいごに。
外壁塗装でどんな塗料を選んだら良いか分からない方は弊社「横須賀市の山本塗装」にご相談ください。ご自宅の状況やお客様の要望を細かくチェックし
最適な塗料またはリフォーム方針を提案致します。見積は無料で行なっていますので、参考程度に話を聞くだけでもOKです。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 建築の雑学2024.12.10見える化で安心の外壁塗装
- 建築の雑学2024.11.29木部保護塗料の現状と課題
- 建築の雑学2024.11.23初めての外壁塗装を「お得」に
- 建築の雑学2024.11.15冬とペンキ(令和6年改訂)