色彩設計で失敗しないために|外壁塗装の配色ノウハウ(令和8年加筆改訂)

塗装後の仕上がりイメージをつかむことを「色彩設計」といいます。カラーシミュレーションはとても便利なツールですが、
「実際に塗ってみたらイメージと違ってがっかりした…」そんな経験はありませんか?
筆者はカラーコーディネーター(東京商工会議所アドバンスクラス)の資格を持っていますが、
結論から言うと、色彩設計で失敗する主な原因は業者とのコミュニケーション不足にあると考えています。
そこで今回は、お客様にご満足いただくために、弊社がこれまで蓄積してきた実践的なノウハウをご紹介します。
皆さまの色彩設計の参考になれば幸いです。
シミュレーションがうまくいかない原因

お客様が「イメージしている色」は、あくまで頭の中にあるものです。
それを様々な方法で引き出し、「イメージ」と「実際」をつなげるのが技術者の役目です。
しかし、画面や紙面だけで色の決定をお任せしてしまうのは、実は非常に難易度の高い行為です。
この段階で十分なコミュニケーションが取れていないと、完成後の「イメージ違い」が起こりやすくなります。
「景観の中のご自宅」を意識する

家は単体で存在しているわけではなく、周囲の住宅や街並みの中にあります。
実際にご自宅の前に立って周囲を見渡すと、
・白系
・ベージュ系
・中間色系
など、ある程度共通した色の傾向(色彩の範囲)が見えてきます。その中から気に入った色を取り入れることで、
新しさを感じさせながらも周囲と調和した仕上がりにすることができます。
シミュレーションの限界を知る

画面や印刷物の色と、実際の塗装の色は一致しません。モニターの光と太陽光では色の見え方が大きく異なり、室内と屋外でも印象は変わります。
そのため、シミュレーションはあくまで「イメージをつかむための補助ツール」と考えることが重要です。
実物で色を確認する(重要)
シミュレーションの後は、必ず実際の塗料を使った色見本で確認します。
選んだ色に加えて「少し濃い色」「少し薄い色」など近い色を含めて3色程度を比較するのがおすすめです。
これらをA4サイズ程度の塗り板を使い屋外で見比べることで、最終的な判断がしやすくなります。
Webサービスのカラーシミュレーション
各塗料メーカーでも無料のカラーシミュレーションを展開しています。
Web上のカラーシミュレーションは実際の写真を処理して色をつけてくれるものではなく、
あらかじめ用意された住宅データの色を変えることで「イメージをつかむ」ものです。
・日本ペイント PERFECT Color Design
CG(コンピューターグラフィック)で用意された家の外観を使い、建物の形状や色彩イメージなど様々な観点から、屋根・外壁のおすすめ配色をご提案するものです。
※日本ペイントPERFECT Color Designはこちらをクリック
・関西ペイント スマートカラー
決められたイラストから建物スタイルを5パターン。カラーイメージを6種選ぶ事が出来ます。それを元に外壁2色、屋根、破風、軒天、雨どいの色彩をそれぞれ調整することができます。
※関西ペイントスマートカラーはこちらをクリック
・エスケー化研REPAINT SIMULATOR
住宅を10種類。集合住宅を6種類に工場と、多種のパターンを用意。外壁を2色。屋根と玄関ドアおよび雨どい等の付帯部の色彩を調整できます。アルミサッシを塗る想定にしているのには驚きました。
※エスケー化研REPAINT SIMULATORはこちらをクリック
弊社「山本塗装」の色彩設計への取り組み

弊社では、実際のご自宅の写真を使用したカラーシミュレーションを行っています。
建物の形状によって塗り分けの位置や印象は大きく変わるため、実物に近い形での検討が重要です。
また、横須賀市の景観条例に沿った色見本帳もご用意しており、周囲の景観と調和した色選びをサポートしています。
◯まとめ
実際、ご自宅を「今と違う色で塗ってみよう」と考えるのはなかなかの冒険だと思います。
弊社のお客様でも「色を考えるのは難しいから今の色で良いよ」とおっしゃる方が大半です。
しかしご提案の準備はしてあります。
カラーシミュレーションは万能ではありませんが、お客様のイメージを現実に落とし込むための助けになるものです。
あたらしい色彩がお客様の人生の励みになるよう、これからもお話を聞かせてください。
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