外壁塗装の進化と、今のスタンダード塗装とは?

外壁塗装の歴史は、幕末のペリー来航までさかのぼると言われています。
そこから塗料や施工技術は大きく進化し、現在では耐久性や安全性に優れた塗装が主流となりました。
しかし、建築資材の変化や技術革新が進んだことで、以前は当たり前に使われていた塗料や下地材が、現在ではほとんど使われなくなったケースもあります。
今回は、そうした「昔の主流」と「現在のスタンダード」を比較しながら、外壁塗装の変化をご紹介します。
◯錆止め塗料の変化
赤サビ(シアナミド鉛)→ 2液型エポキシ錆止め

住宅塗装において、かつて主流だった赤サビ(シアナミド鉛)は、防錆性能に優れていましたが、鉛を含むため作業環境や安全面の観点から現在ではほとんど使用されなくなりました。
また、1液型の錆止め塗料は内部まで完全に硬化するまでに時間がかかるため、施工ミスを誘発する原因になっていました。
仕上げ塗料を塗り重ねると、その硬化時の収縮によって、表面にシワなどの不具合が発生するのです。

そのため現在では、その硬化性のよさ・密着性・耐久性に優れた「2液型エポキシ錆止め」が主流となっています。
◯下地処理材の変化
微弾性フィラー → サイディング用サフェーサー
以前は、モルタル外壁のヘアークラック(微細なひび割れ)を埋めながら塗料の密着を高める「微弾性フィラー」がよく使用されていました。
しかし、弾性が強すぎることで、逆に膨れや剥がれ等の不具合を引き起こすケースがあった様です。

現在では、弾性を適度に抑えた「サイディング用サフェーサー」が主流になりました。
特にサイディング外壁との相性が良く、安定した隠ぺい力・密着性など、優れた仕上がりが期待できます。
◯仕上げ塗料の変化
ウレタン → シリコン
以前は価格と扱いやすさのバランスから「ウレタン塗料」が主流でした。しかし現在では、より耐久性・耐候性に優れた「シリコン塗料」が一般的になっています。

シリコン塗料はウレタン塗膜の上にシリコン被膜を作る塗料です。
紫外線や雨風に強く汚れの付きにくい表面となり、10年から15年と長期間美観を維持しやすいため、コストパフォーマンスの高い塗料として広く採用されています。
◯屋根用塗料の進化
シリコン → 遮熱シリコン
コロニアル屋根(カラーベスト)は、サイディング外壁と似た性質を持つ屋根材ですが、特に熱の影響を受けやすいのが特徴です。
真夏には表面温度が80℃を超えることもあり、屋根材の劣化が進みやすくなります。そこで現在主流となっているのが「遮熱シリコン塗料」です。

遮熱塗料は太陽光を反射し、紫外線による熱の吸収を抑えることで、表面温度を最大20℃ほど下げる効果が期待できます。
屋根材そのものを長持ちさせるだけでなく、室内温度をある程度抑えられる点でも非常に効果的です。
◯まとめ
外壁塗装は、時代とともに大きく進化しました。
以前は当たり前だった材料や工法も、現在では「材料の変化」や「安全性・耐久性」の観点から見直され、新しい技術へと移り変わっています。

だからこそ、今の住宅に合った適切な塗料選びと施工方法が、外壁塗装では必須になります。
山本塗装では、建物の状態や素材に合わせて最適な塗装プランをご提案します。
外壁や屋根の塗り替えをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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