◯いま、水性塗料が選ばれる。

建築用塗料は大きく分けて「溶剤系」と「水性系」の2種類があります。かつては溶剤系が主流でしたが、現在は水性塗料へのシフトが進む「過渡期」にあります。
水性塗料は長らく「溶剤系に比べて耐候性が劣る」と言われてきましたが、近年では耐候性・機能性・価格の面で溶剤系と遜色のない製品が登場してきました。
ですが実は、今まさに水性塗料が「選ばれている」本当の理由は、それとは別のところにあります。
今回は、いま外壁塗装においてなぜ水性塗料が注目されているのか。その背景とともに代表的な製品をご紹介します。
水性塗料の弱点。

環境に優しいという大きなメリットを持つ水性塗料ですが、いくつかの短所がありました。
・乾燥時間が気温に左右されやすく、作業性が落ちる
・仕上がりのツヤが控えめに感じられる。
これらの課題は近年の技術進歩により、かなり克服されつつあります。しかし、弊社がとくに課題と感じていたのは「透湿性に優れる製品が少なかった」ことです。
透湿性とは、壁の内部にたまった湿気を外に逃がす性質のこと。年数が経った外壁では、この透湿性がないと塗膜に「ふくれ」などのトラブルが発生しやすくなります。
とくに水性塗料は全般的にふくれやすい特性を持っているので「優れた透湿性」というのは必須の機能なのです。
パーフェクトトップ
そこでご紹介したいのが、日本ペイントの水性塗料「パーフェクトトップ」です。
主な特長:
高い耐候性:「ラジカル制御技術」により、紫外線による塗膜劣化を防止。10〜15年の長寿命を実現します。
豊富なツヤ選択:つや有り/7分つや/5分つや/3分つや/つや消し から選べます。
高い透湿性:結露による壁内部のダメージを防ぎ、建物を長持ちさせます。
親水性塗膜:汚れが付着しにくく、長く美しさを保てます。
「外断熱」や「ジョリパッド外壁」に最適
外断熱外壁(高気密)は塗膜の内側に湿気がこもりやすいため、高い透湿性を持つ塗料が理想的です。
そして、ジョリパッド外壁(高通気)への塗装では元々の通気性を活かす必要があり、かつ衣装性を保つために「つや消し」に仕上げる事が求められます。
これらの条件をともに叶えられるのがパーフェクトトップで、実際の施工現場でも高い評価を得ています(実際の施工例はこちら)。
まとめ

実はパーフェクトトップ「シリーズ」にはさらなる高機能グレードも存在するのですが、「透湿性」を特徴に挙げているのは現状「ートップ」だけです。
また、他メーカーに似たような用途の塗料もあるのですが、カタログには「透湿性」は表記されていません。
実際どうなのか、とメーカーに問い合わせると「透湿性はある」と言うのですが、今のところはやはり「パーフェクトトップ」がおすすめです。
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