今も現役「定番」塗料

塗料の世界では、常に新しい技術や製品が登場し、トレンドが移り変わっていきます。
しかし、その中でも時代を超えて信頼され続ける「定番」と呼ばれる塗料があります。これらは発売から20年以上経っても、多くの職人や現場で選ばれ続けています。
今回は、そんな今も現役で愛されている「定番」塗料の一部をご紹介します。
木製の建具に

これは防腐着色塗料、アトミクスのライフステインという材料です。
色のカブリがよいので、塗装すると普通の合成樹脂塗料(いわゆるペンキ)のような見た目になります。耐候性はペンキと同程度ですが、塗膜にならずに硬化するので経年劣化しても剥がれず、ゆっくり粉状に劣化していきます。
色の数は木製建具にはポピュラーなカーキ色とチョコレート色の2色。定期的に塗り重ねていけば木材は良好な状態をいつまでも保つことが出来ます。
モルタル外壁の最初の塗り替え"に

「単層弾性塗料」と言います(例:エスケー化研 ニュートップレスクリーン)。採用し始めてもう20年近く経ちますが、本っ当に!!長持ちします。
まだ壁からツヤが消えてないお宅様が有るほどです。単層弾性塗料は、最近はやりのシリコンやセラミック等ではなく水性アクリル塗料です。
厚膜の塗料で高い弾力性をもっており、壁のクラックに追従して伸び縮みして細かいヒビや穴を隠してくれます。防水・透湿・防カビ・防藻性があるので機能もしっかりしています。
ただ1点だけ気を付けて頂きたいのは、単層弾性塗料は厚膜の塗料なので、すでに厚膜の塗料が塗られている壁やジョリパッド等の高意匠の壁には塗装出来ません。
その時には、シリコン塗料などの薄膜のものや高意匠外壁用の塗料を塗ると良いでしょう。
まとめ

上にあげた塗料たちも、最新の塗料が続々と発売されており淘汰されていきそうなものですが、20年以上もラインナップに残っているのは「実力がある」ことの裏付けになるかと思います。
今でも注文すれば普通に入手できますので、外装に木材やモルタル外壁を採用されているお宅さまにオススメしたいと思います。
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