雨と外壁と塗装の日誌。

弊社のこのブログですが、実はいつ始めたのか正確に覚えていません。
たしか商工会議所のイベントでFacebookを勧められて始めた辺りだったかと思うのですが、、、。なので質はともかく量は書いているようです。
今回はそんな中から、雨が続く昨今をふまえ「雨」に関するエピソードを少しまとめました。
読みものとしては面白いと思いますので、ご興味が有りましたら幸いです。
雨をよく吸うサイディング。

写真は窯業サイディングの外壁。パネル間をテープ養生しておいたところを剥がしています。
コーキングを打ち込む必要のあるパネル間の厚みは、もともと塗装がなされていません。
サイディングの素地は水をよく吸う(塗装で防水している)ために、ここに水が入ったら作業も滞ってしまいます。
コーキングを切り取って作業が終了し、夜の雨が心配なときは応急的にテープで養生して明日に備えます。

シャッターから雨漏り。


窓枠のサッシから雨もりがするとのことで、さっそくお邪魔しました。弊社で塗り替えたときにはスキマはすべて埋めたので不思議に思っていました。
脚立を用意して外から確認してみたところ、どうやらシャッターBOXの開閉部分から入り込んでいたようです。この部分をコーキングで埋めておきました。
シャッター雨戸からの漏水は良く聞く話なので、窓枠から雨もりしたら先ずチェックするべき箇所ですね。
もったいない雨どい。

ここまでやっておいてどうしてココだけ鉄なのか、、、不思議でなりません。
写真は破風(鼻隠し)。屋根の軒先を風などから守る部材です。こちらでは板に銅板が巻き付けてあります。
銅板はメンテナンスがほぼ要らない唯一の金属です。ですが取り付けられた「雨どい」に手抜きが見られます。
雨を効率的に排水する「雨どい」の破風への取り付け部分。「釘が鉄製」で錆びてしまっているのです。
釘のサビは雨どいの脱落にも繋がる大事な箇所。ココだけはさび止め処理をして、シリコン塗装で仕上げることにします。
立地で雨もり。


「天井に雨染みが出ている」とのことで、さっそく見させていただきました。板張りの天井に確かに染みが出来ています。
屋根に問題はあるかどうか昇ってみました。ですが屋根が著しく傷んでいる様子も無し。旦那様に聞いてみると「風が強いときに雨が降っていると雨もりする」とのこと。
こちらの廻りでは、よく吹き上げる風が吹いているそうです。

屋根というのは上から落ちてくる雨には平気でも、強い風で下から吹き上げられると水が入ってしまうことがあります。
そして屋根材の防水シートの下に水が入り込んでしまうと雨もりとなるのかと思います。
手っ取り早いのは塗装して屋根のスキマを埋めてしまうことですが、屋根自体も新築から30年目を迎えています。
塗り替えと屋根の葺き替えの二通りのご提案をし、施主様のご判断を仰ぐことにします。
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