シーラーとフィラー。(令和5年改訂) 

シーラーとフィラー

DIYで使われる一般売りの塗料は「塗りやすく」「少ない塗り回数で仕上がる」など、ユーザー向けの仕様で設計されていますが、

プロが使う塗料は、「密着」「下地処理と密着」「美観と耐候性」といった役割で塗料が分かれています。プロは、これらを駆使して最適な「塗膜の層」を造っています。

その中から今回は、仕上げ塗料を食いつかせる「下地処理材」の代表的な2つ。「シーラー」と「微弾性フィラー」についてお話します。

シーラー

外壁深くまで浸透させて、仕上塗材を接着する材料です。強溶剤、弱溶剤、水性とありますが強溶剤はニオイが強いので、一般住宅では弱溶剤と水性を使い分けています。

シーラーは浸透性が高いので密着性が良い

シーラーは液状なので細かなヒビを埋められませんが、塗膜の下の素地まで浸透するので、仕上塗材へ密着力は確かです。外断熱の外壁には透湿性に優れた水性カチオンシーラーが最適です。

微弾性フィラー

外壁表面に密着して仕上塗材との橋渡しをすると共に、クギ穴や表面の微細なヒビまで埋めて表面を平滑に整えてくれる機能性の下地処理材です。

比較的厚く付く材料ですが、季節の寒暖による外壁の伸縮にあわせて伸び縮みしてくれます。

クギ穴や細かなヒビまで埋めてくれる下地処理材

フィラーは表面に張り付くので壁の内部には浸透しません。塗膜の状態が悪いときは、あらかじめシーラーを塗ってからフィラーを塗る必要があります。

以前はジョリパッドのような意匠性の高い外壁にフィラーを使うと「ふくれ」等の問題が起きる事もありましたが、それを克服する製品も登場しています。

まとめ

外壁 微弾性フィラー 横須賀市 山本塗装

余談ですが、下地処理材には無色透明のものと白いものがあり、弊社では必ず白色を選びます。なぜかというと塗り残しを出さないためです。

下地処理は塗料の耐候性の50%以上を占めるので、塗られてない場所は数年で必ず剥がれます。

そのような事の無いよう、弊社山本塗装はていねいな仕事を心掛けます。