屋根の「立地」と「カタチ」 

三寒四温。季節の変わり目で日々の気温や体感の変化が大きい頃。同時に、朝晩と昼間の寒暖差も大きくなってくる時期です。

「昨日はダウンコートでちょうどだったのに、今日は暑すぎた」「昼間の気温に合わせたら夜すごく寒かった」なんてことのないように、日々の気温や天気をチェックして、上手に体感温度の調節をしてみましょう。

ところで皆さま、ご自宅の屋根に登ったことはありますでしょうか。仕事柄で長いこと家を見ていると、屋根のカタチがどんどん複雑に変わってきてる気がしています。家の立地によっては「コレ大丈夫か?」と心配になる事もあるくらいです。

そこで今回は、1700件の塗替え実績を持つ弊社山本塗装の目線で、屋根の「立地」と「カタチ」の相性について述べてみたいと思います。

屋根を風から守りたいとき

最近の住宅は軒天井がすべて地面と平行になっていることが多く、それに追従するために屋根は、棟(むね)や谷(たに)といった「継ぎ目」が多くなっています。継ぎ目が多いと何がマズイのかというと、

風が強いことが多い立地ではこれらが飛散しやすく、雨もりの原因にもなり得るからです。強風が懸念される立地では「継ぎ目」が出来るだけ少ない「片流れ」のような屋根が良いと思います。

屋根の形状で、雨の流れをコントロール出来ます

軒天井を雨から守りたいとき

屋根のカタチを単純化すると屋根の1辺を流れる雨量は増えるので、雨が多かったり湿気の多い立地では屋根を囲う破風(はふ)や軒天井になるべく

雨が回らないよう「寄せ棟」のような、屋根の頂点から先端までの距離を短くした形状の屋根が良いと考えます。

まとめ

「有効な土地利用を考えたら仕方ないんじゃない?」ということも当然あるとは思うのですが、家を建てるときには「リスクの選択枝」は持っておいた方が良いと思います。

屋根の良いカタチというのは「間取り」はもちろん「立地」や「風向き」「ご近所との距離」など家主様の方針で様々です。自分の方針を考えて「最高の家」を建てましょう。