冬の外壁塗装で気をつけていること

11月24日(月)に横須賀市の酉の市(二の酉)も終わり、いよいよ令和7年も師走へと向かいます。
外仕事の私たちにとって、動いている間はまだ暖かいものの、そろそろ冬の気配が濃くなってきました。外壁塗装の現場では、この時期ならではの注意点があります。
今回は昭和46年創業の弊社「山本塗装」が、冬場に特に気を付けているポイントをご紹介します。
■ 夜露(よつゆ)・朝露(あさつゆ)

気温が下がる冬は、屋根や庇(ひさし)などの“上向きの面”が露で濡れやすくなります。露とは、空気中の水分が冷えて表面に付着した水滴のことです。
・朝露は10時ごろに消えるため、それ以降でないと塗装が始められません。
・仕上げ塗装の際は夜露に注意。硬化前に夜露が降りると「ツヤ」がなくなってしまうため、
夜露が始まる15時から逆算すると作業のリミットは13時になります。
そのため、1日で確保できる塗装時間は約3時間。2回塗りが必要な場合は、最低2日はかかります。
■ 日照時間

冬の太陽は低い角度から差し込み、夕方はあっという間に暗くなります。冬至の頃には16時30分で作業続行が難しくなることも。
ライトの用意はありますが、夜露で塗れなくなるため、夕方は塗装作業を行いません。
そのため終業前の時間は、「マスキング」 「清掃」 「片付け」といった作業に充てています。
■ 気温

塗料には適正気温があり、最高気温が5℃を下回ると塗装は中止となります。ただし横須賀を含む関東南部では、冬でもそこまで低温になることは少なく、作業中止になることは稀です。
■ 冬場のメリット

冬はデメリットばかりではありません。むしろ、冬ならではの“良さ”もあります。
・晴天が続きやすいため、作業が計画どおり進む
・気温が低いことで、塗り重ねまでの乾燥時間に余裕ができ、工程管理がしやすい
これらの理由から、冬は施工がスムーズに進むことも多い季節です。
■ まとめ

今回は、一般の方には見えにくい「冬ならではの塗装工程管理」についてご紹介しました。
山本塗装では、自然条件を常に見極めながら、品質を守るため最適なタイミングで作業を進めています。
これからも安心してお任せいただけるよう、丁寧な仕事を心がけてまいります。ご理解いただければ幸いです。
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