ベランダ鉄部の腐食を補修しました｜横須賀山本塗装

2025年11月29日 2025年11月29日山本秀登

今回は、某ハウスメーカー住宅のベランダ鉄枠の腐食補修を行いました。

内部での水漏れが原因で、側面と下端に穴が空いてしまっている状態でしたが、水漏れ自体は事前に修理済み。

そこで、残った腐食部を塞ぎ、長く安心して使えるように補修を進めました。

下地調整と錆び転換剤で鉄部を安定化

まずは、隠れている腐食部分をしっかり叩き出して撤去し、健全な鉄部だけを残します。表面を整えたあと、錆び転換剤※を塗布。

※錆び転換剤とは、進行している赤錆を安定した“黒錆”に変化させ、それ以上錆が広がらないようにする薬剤です。

見えない部分だからこそ、ここを丁寧に行うことで耐久性が大きく変わります。

錆び転換剤の膜は薄いため、その上からエポキシ錆び止めを塗布して強化します。

エポキシ樹脂は密着性が非常に高く、金属を酸素や水分から遮断するバリア効果に優れた塗料。

錆止め顔料との組み合わせで、長期的に鉄部を保護できます。

ベランダ側面に空いた穴には、厚さ2mmのPET樹脂板※を使用。腐食で脆くなった部分もあったため、硬質プラスチック用の接着剤でしっかり固定しました。

さらに、板の厚み部分から水が侵入しないよう、周囲をコーキングで防水処理。

※PET樹脂板は、透明度が高く耐久性にも優れ、温度変化による伸縮が少ないため、屋外の補修にも適した材料です。

下端はアルミ製パンチングメタルを採用。

鉄部と直接触れると腐食の原因になるため、厚みのある両面テープとアルミテープを使って絶縁しつつ固定します。

その後、周囲の鉄部と同じ工程で塗装を施し、見た目も整えました。

今回の補修は専門外の工程も含んでいたため、完全に元どおりの外観とはいきませんが、耐候性を重視した、長く使える補修を意識して施工しています。

ベランダは南面で日当たりが良く、紫外線による伸縮や破断が起こりやすい環境。そのため、劣化しにくい材料を選定し、安心してお使いいただける状態に仕上げました。

横須賀の「山本塗装」では、今回のような簡易補修と塗装作業の同時対応も可能です。お見積りの際にお気軽にご相談ください。