雨もりのする窓デザイン

横須賀市 山本塗装 外壁 屋根 窓 雨もり

春本番を迎えたというのに、雨で現場が進まずに困っています。昨年の5月辺りもこんな感じの雨続きでしたが、それなら梅雨も昨年と同様「スグ終了」となって貰いたいものです。

(弊社的には)雨の季節といえば雨漏りが付きものなのですが、「窓まわりからの雨もり」というものがあります。今回は実際にあったケースを交えつつ、その対処法をご紹介したいと思います。

雨もりの例

・霧除ひさしから。

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壁ではなく窓枠から水が滴ってます

お客さまから「雨もりがする」とご連絡をいただいたので、取り急ぎ駆けつけました。お話を聞くと「新築当初に漏っていたところから30年ぶりに雨もりが始まった」との事。

以前は「壁と庇(ひさし)の継ぎ目」をコーキングして解決したそうなので、原因はやはりその近辺だろうと思い確認。特に異常は無かったのですが、唯一のスキマ「庇の鉄板同士の継ぎ目」をコーキングで塞ぎました。

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唯一のすき間である鉄板の継ぎ目を埋めました。

・サッシ出窓から。

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出窓(今回のケースとは関係ありません)

庇のない出窓の窓枠上部から雨もりしていました。ここは通常サッシが内部で立ち上がってるので水はブロックされる場所です。

可能性としては、家のまわりの立地が原因で雨風が下から上に吹き上げてる事が考えられます。ということでサッシに打っても目立たない茶系の変成シリコンコーキングで埋めておきました。

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サッシと同色のコーキングで埋めました

雨もりしやすい窓デザインと対策

窓の配置やデザインによっても雨もりのリスクは高まります。例えば、上から下までが平面で繋がっている壁の「1階の窓」です。

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「1階の窓」のイメージ

この位置では、壁全体で受けた膨大な雨水が窓に集中してしまうため、ダメージを受けやすいのです。

窓からの雨もりを減らす家のデザインとして「ひさし」があります。日本建築では昔からあるものですが、雨の少ない欧米のデザインではあまり見られないデザインです。

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真上から当たる雨をひさしが受け流すことで、窓からの雨もりリスクは、かなり減らすことが出来ます。

まとめ

日本は亜熱帯気候で雨の多い土地柄です。日本の家屋で本来必要な機構であるはずの「ひさし」や「軒天井」を省いた家が散見されるのは大変悲しく思っています。

いままで培ってきた日本家屋の経験や技術の蓄積を捨てているようにも見えるからです。

おしゃれなデザインも結構なのですが、日本家屋の優れたデザインもキチンと受け継ぎつつ、家をデザインして欲しいと思います。