浸透させる木材保護塗料について(令和7年改訂)

木製品には、ほかの素材では出せないぬくもりや柔らかい質感があります。
しかし、ベランダやウッドデッキなど屋外に使用される木材は、雨や直射日光にさらされることが多いため、こまめなメンテナンスが欠かせません。
放置すると、木材中の樹脂ごと劣化してしまいます。
以前のブログで「木材保護をDIYで行う方法」についてお話ししましたが、今回は実際に使用される木材保護塗料の特徴を見ていきます。
◯ワトコオイル(オイルフィニッシュ)

ワトコオイルは、乾性油を木材に浸透させて保護する塗料です。塗膜を作らないため木材が呼吸でき、木そのものの質感をそのまま楽しむことができます。
ただし、水分や直射日光に弱いため家具などの屋内用として使用されます。屋外には不向きです。
◯キシラデコール(木材保護塗料)

キシラデコールは、防虫・防腐・防カビ効果を持った屋外用のステイン系塗料です。樹脂が木材に浸透し、木を守ります。
・ハケ塗りで施工可能
・有機溶剤を含むため、作業中は必ず換気が必要
・完全乾燥(1〜2週間)まで有機溶剤のニオイが残る
屋外の構造材やデッキ材に適しています。
◯オスモカラー(自然系木材保護塗料)

植物油と植物ワックスを主成分とした自然塗料です。有機溶剤を含まないため刺激臭がなく、手肌に触れる家具や手すりなどにも扱いやすいのが特徴です。
屋外用タイプでは、・撥水性 ・耐候性 ・防カビ・防腐・防藻 ・耐紫外線性 に優れています。
まとめ


手に触れる場所には、自然成分で肌にもやさしいオスモカラーが適していると言えます。木材を長く良い状態に保つためには定期的な塗り替えがポイントです。
再塗装は、表面を軽く整えて塗り重ねるだけでOKなので、DIYでも扱いやすい塗料です。ぜひ、木材ならではの風合いを楽しみながら、メンテナンスをしてみてください。
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