「セキスイかわらU」の塗装。
「セキスイかわらU」は、かつて日本で広く使われていた屋根材の一つです。その瓦屋根に似たデザインと耐久性から、多くの住宅に採用されていました。
しかし、アスベストが含まれていた時期の製品と、アスベスト不使用になった後の製品には耐久性に違いがあるため、塗装やメンテナンスに工夫が求められています。
ここでは、「セキスイかわらU」の問題点と塗装時の注意点について、1971年創業の弊社「山本塗装」がお伝えします。
アスベスト不使用による問題
かつて「セキスイかわらU」にはアスベストが含まれていましたが、健康被害の防止のためにアスベストに関する法規制が強化され、1990年以降はアスベストを含まない製品となりました。
しかし代替品の強度に不足があったため、ひび割れや塗装の剥離を起こしやすい屋根材になってしまいました。
長年の風雨や紫外線に対して割れやすくなる傾向があるために、とくに定期的な点検と早めの補修が重要になります。
塗装前に現状の確認
アスベスト不使用の「セキスイかわらU」は、まずは屋根のひび割れや欠けがないかを画像から隅々まで確認します。
屋根の上を歩くだけでひび割れるほどに脆くなっている事もあるのです。塗装で修繕できない箇所があれば、屋根業者による修繕を行った後に塗装を始めます。
屋根業者さんはお知り合いが居なければ塗装業者からお願いすることも出来ます。施工前にお客さまと現状をしっかりとご説明させて頂き、適切な補修方法をご提案します。
「セキスイかわらU」に適した塗装方法
塗装可能と判断できても元々割れやすい屋根材であり、経年による劣化も進んでいます。
屋根材の丈夫なところを踏むように気を付けて作業を行いますが、それでも数ヶ所は割れてしまう事がほとんどです。
そこを適切にコーキングで補修しながら塗装を行っていきます(この事も工事前にご説明致します)。あとは特別変わった工程はありません。
高圧洗浄、プライマー、仕上げ塗り2回の4工程になります。
まとめ
「セキスイかわらU」はサイディング外壁に似た素材ですので、弱溶剤シリコン塗料で10年以上の耐候性は出ると思われます。
ですがもし今回の塗装を「最後」とお考えでしたら、弊社山本塗装では「遮熱塗装」をお勧めします(※詳しくはこちら)。
真夏の屋根の表面は「80°C」まで上昇するので、屋根にかかる負荷を軽減してやることでより屋根の寿命を伸ばすことが可能です。
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