家の「柱」が腐った!?リフォームで気をつけたいこと

最近の現場でのこと。1階屋根から雨水の侵入があり、家の構造上とても大切な「柱」が腐ってしまっていました。
これについては次回ブログでお話ししますが、家の防水対策「雨仕舞い(あまじまい)」の不具合で特に多いのが「リフォーム後の経年劣化による不具合」です。
今回は別件ですが、以前にあった柱の腐食事例をご紹介します。
壁を外して初めて分かった「腐食」

外壁サイディングを剥がしたところ、内部が想像以上に傷んでいて驚きました。
当初はサイディングの交換だけの予定でしたが、腐食のため塗装工事の工程にも影響が出てしまいました。
写真は外壁の角を剥がしたときの様子です。見た目は問題なさそうでも、内部は深刻な状態でした。
普通なら起きないはずの「腐食」

通常、サイディング外壁の下には防水シートが張られており、コーキングが切れて雨水が入っても防水シートが守ってくれます。
ところが、このお宅には柱部分に防水シートがなく、長年雨水が侵入。その結果、1階から2階まで家全体を支える「通し柱」が腐って崩れていたのです。
つまり家の一部が“宙ぶらりん”状態。しかもこれが2ヶ所も見つかりました。
お客様への説明と対処
柱がこの状態では、地震などの災害時に家が大きなダメージを受けてしまいます。
そのため今回は外壁交換だけでなく、内部構造の補強も必要であることをご説明し、ご了承をいただきました。
具体的には、
・腐食した柱を取り除き、新しい柱材を接合

・防水シートをしっかり施工し、雨水が入らないように処理

・新しい外壁を貼り、塗装で仕上げ

という流れで修繕しました。
まとめ:リフォーム後こそ注意が必要
雨仕舞いは、新築時には全体を一度に施工するため比較的安心です。
しかし、部分的に改築やリフォームを行った場合、新しい部分と古い部分の【境目】から劣化やトラブルが起きやすくなります。
リフォームをされた際には、ぜひ業者に「その後注意すべき点」を確認し、定期的に点検することをおすすめします。
大切な住まいを長持ちさせるポイントです。
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