初めての外壁塗装を「お得」に
新築から10年ほど経ったらそろそろ外壁塗装を考えはじめる頃合いです。
そこで今回は1700件以上の塗装実績をもつ弊社山本塗装なりの「外壁塗装を安くする方法」というのを考察したいと思います。
ここで言う「安くする」というのは、ただ「工事の質を落とす」という意味ではなく、工夫によって費用対効果を保ちつつ工事価格を抑えよう。
という試みになります。たとえば、合わせて約270,000円。これだけの節約が出来るかも知れません。
※1 試算条件:2階建て戸建て住宅(築10年。壁200㎡。軒天井30㎡。雨どい70m)
工程をひとつ減らせる「塗料」
外壁より出ている屋根の裏側。一般的に白い天井材のことを「軒天井」といいます。ここは日光がほぼ当たりません。
ここに密着効果を併せ持つ強膜系塗料を採用すると、別途で密着材を施工する必要が無く、労務費を一工程「ゼロ」に出来ます。
「必要」のない見栄え
軒天井の継ぎ目をコーキングで埋めると見栄えが良くなりますが、その処理の必要がないケースもあります。
たとえば、軒天井の継ぎ目が目立たない。あと天井材にもともと溝が切ってあるなど、埋めなくても見栄えに影響しないのなら、コーキング充填は要らないのです。
耐用年数を考えたら
雨を屋根から排水に効率よく流す「雨どい」は一般的に塩化ビニル素材で、耐用年数は25年以上。とても丈夫な物です。
それなのに塗装する事が多いのは、古くなるにつれてツヤが消えたりするため。
「美観の回復」が雨どい塗装の主たる目的なので、交換サイクルなどを考えた場合、必ずしも塗装する必要は有りません。
仮設足場を建てる頻度
塗装メンテナンスを大きく「外壁塗装」と称する事は多いですが、同じ仮設足場を使って雨戸・戸袋・軒天井・破風なども一緒に塗装するのが一般的です。
別個に塗装すると「足場代×各工事」の金額が余計に掛かってしまうからです。わが家を末永く維持していく事を考えれば
足場を掛ける回数を減らすのが最も効率がよく、大きな金額を抑えることが可能なのです。
まとめ
塗装メンテナンスで出来る「回復の幅」というのは決まっています。劣化が進んだ建物は新築同様には戻すことが出来ない。という意味です。
定期的なメンテナンスを続ける事こそが、もっとも費用を節約する事が出来る。弊社山本塗装はそう考えます。
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