自分で外壁塗装。|塗装編
前回の続きです。「準備編」はこちらから。
※ご注意|文章内で述べた内容を実践した場合の結果および発生する全ての事象については、作業される方ご自身に責任の所在が御座います。
下地を整える。
高圧洗浄後は、1日置いて壁をしっかり乾燥させます。その後に外壁が金属なら「下地調整(ケレン作業)」を施します。
塗料を吸い込まない金属部分には必須の作業で、細かなキズを付けて塗料が乗っかる足掛かりを作ります。
サンドペーパー、塗装用スコッチブライト、ワイヤブラシを使って均一にキズを施しますが、作業すると磨き粉が表面に残るので、作業後に大きめの刷毛等でしっかり払っておきましょう。
マスキングがすべて。
いくらていねいに塗っていても、窓や建具に塗料がベタベタ付いているのは汚らしく見えます。塗装との見切りを付けたり、汚さないように施すのが養生作業「マスキング」です。
マスキングテープの他、テープにビニールが繋がった「マスカー」、床や庭土まわりを塗料から守る養生シート等、部位や用途によって色々有りますが、大きめのホームセンターで全て揃える事が出来ます。
1件の目安としては、マスキングテープは18mmを1箱。マスカーは300、550を各10本。養生シートはブルーシートロールがお手軽です。
サイディングの目地
窯業サイディングの目地材「コーキング」は、全交換するのが基本です。古いコーキングは大きめのカッターで撤去します。
刃物を扱うので、万が一に備えて自分の身体の方向には力を入れないよう、くれぐれもご安全に作業して下さい。新しく打設するコーキングについては変性シリコンの外壁用を使用します。
コーキング用の接着剤を外壁の厚み側にしっかり塗布します。硬化したら少し広めに見切りのマスキングテープを貼り、ヘラ等を使ってなるべく平滑に仕上げます。テープはコーキングが硬化する前に剥がしましょう。
塗料は3回塗り。
外壁が金属の場合は防錆プライマー。窯業サイディングもしくはモルタルの場合は「シーラー」で密着処理をします。細かな穴やヒビは事前にコーキング等で埋めておきます。
仕上げ塗料は2回塗りが標準です。1回塗りでは塗料の性能は半分以下なのでキッチリ2回塗りましょう。サイディング外壁が「難付着サイディング」の場合、下地処理には専用品が必要なので注意です。
また今後のために、何を塗ったか記録しておきましょう。次回の塗装時に役立ちます。
余った塗料の廃棄。
最近の塗料は「2液型」が増えています。混ぜることでより強固な塗膜が出来上がるのですが、混ぜたらその日に使い切らなければいけません。
また余った塗料は、絶対に下水に流出させてはいけません。たとえ水性でもです。余った塗料は、空の塗料缶にまとめて塗料屋さんに処分を依頼しましょう。
まとめ
今回はご自身で塗装する方向けに「外壁のみ」の塗装についてお話ししました。実際には「1回の足場を使って全て塗ってしまう方がお得」なのも明らかですが、作業される方のモチベーションも含めて今回の量としました。
ここまで書いた筆者の感想ですが「信頼出来るプロフェッショナルに任せた方が、安く早くキレイに長持ちする塗装を施せます。」
弊社が積み上げてきた技術は、お客さまをきっと満足させる塗装工事をご提供できると自負しています。
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