コロニアル屋根が「歪んでる」。
先日はお得意様の塗装工事。今回でもう3回目ですので、40年近くのお付き合いです。弊社の施工を信頼してくださっている大事なお客様です。
今回は屋根と外壁など、全体的な塗装リフォームでしたが、気になっていたことが一つ。屋根が波打ってるんです。今回はその状況と、これから先の対策を考えます。
目次
〇いま現在の状況
〇とりあえずは安心して良い
〇原因を考える
〇アスファルトシングル
〇まとめ

〇いま現在の状況
写真で判りますでしょうか?歪んでるというよりは波打っているのが表現として正しいかも知れません。一部がへこんでるとかそういった事ではなく、屋根の一辺全体が浅く大きく波打っているんです。
〇とりあえずは安心して良い
とはいえ、コロニアルの屋根材に浮きだとか反りのような異常はみられませんし、歩いていても「野地板」(屋根の下地に用いる合板)が沈むとかもなくしっかりしています。なので今回はこのまま塗装メンテナンスで大丈夫。という結論に至りました。
〇歪んでる原因は。

そもそもこの屋根は10年前に弊社が屋根屋さんにお願いして葺き替えたものです。まずは当時の屋根屋さんに確認して貰いました。屋根は「もや」「垂木」などの構造体自体が経年でみんなある程度は歪むのだそうです。
葺き替えた当時それを調整して「野地板」から交換したのですが、それでも完全な平面には戻せませんでした。屋根が経年で少し歪むのはある程度は避けられない事なのだそうです。
〇アスファルトシングル

最近になって上記の「-シングル」屋根材で葺き替えるお客様が増えてきました。曲面にも柔軟に貼り付けることが出来るため、最近多い複雑なかたちの屋根でもフレキシブルに施工する事が可能なためと思われます。
すこしシングル材についてお話しします。-シングルは、フェルト等の布にアスファルトを浸透させて防水性を高め、石粒を張り付かせた屋根材です。北米では100年前から普及しています。メリットは、「布」なので衝撃では破損しにくく、たとえ飛散したとしても衝撃が少ないので安全なところです。
〇まとめ

すこしの波打ちなので、実際に登らないと異常にはまず気付けませんし、言われたほうもビックリされると思います。ですが、このくらいは屋根には普通に起きる事象ということはお判り頂けましたでしょうか。
判らないことがありましたら、お気軽に私どもプロの話を聞き、ご安心して頂ければと思います。
投稿者プロフィール
最新の投稿
建築の雑学2023.03.26「切羽詰まった」外壁塗装がダメな理由。
建築の雑学2023.03.21「悪い」外壁塗装の業者。
建築の雑学2023.03.11住宅塗装の「カラーシミュレーション」(R5改定版)
建築の雑学2023.03.04外壁塗装。ついでに塗ると良いトコロ。