冬はツヤが消える!?「かぶり」とは

いよいよ冬の到来です。
住宅塗装は屋外で行う仕事なので、季節や天候に合わせた気遣いが欠かせません。
きちんとした仕上がりを維持するには、冬ならではの注意点もあります。
今回のお話は、そのひとつ「かぶり」についてです。
対策を怠ると、せっかく塗った塗料のツヤが消えてしまうことがあるので要注意です。
「かぶり」(白化・ブラッシング)とは?

「かぶり」を身近なもので例えると、冬の窓ガラスに発生する「結露」です。
外気温が下がり、塗装面の温度が露点温度(結露が発生し始める温度)を下回ると、表面に水分が発生します。
塗料が硬化する前にこの水分が付着すると、塗膜の表面が白く曇り、ツヤが失われてしまうことがあります。
なお、基本的には塗膜のごく表層で起きる現象なので、塗料本来の性能に大きく影響するものではありません。
ただし、美観を損ねるという点では大問題。しっかり対策する必要があります。
屋根のかぶり

屋根は遮るものが何もないため、夜露の影響を受けやすい場所です。
例えば、前日の夜露が乾くのが朝10時頃、再び夜露が降り始めるのが午後3時30分頃だとします。
塗料の硬化に約2時間かかるとすれば、夜露が降り始める前に硬化まで終わらせなければなりません。
つまり、朝10時から午後1時30分頃までの約3時間30分が勝負です。
この限られた時間の中で、塗装から硬化までを計算して作業を進めます。
外壁のかぶり

外壁は垂直に立っているため、屋根ほど夜露の影響は受けません。しかし、注意したいのが雨の翌日の晴天です。
前日の雨で冷えた外壁に日差しが当たり、地面から水蒸気が立ち上ると、冷たい壁面で結露が発生することがあります。
そのため、まとまった雨が降った翌日に外壁を仕上げる場合は、
地面が乾燥するのを半日ほど待ってから作業するなど、状況を見極める必要があります。
まとめ
朝、現場に着いてみると、前日の夜露が発生していないことがたまにあります。
そんなときは、夜間に風が吹いていた場合が多いです。
風によって空気中の湿気が拡散し、夜露が発生しにくくなっていたのでしょう。
そういう日は朝から屋根の塗装に取り掛かれるので「棚からぼたもち」。気分良く仕事に取り掛かることが出来ます。
10月もほぼ終わり、年末の足音も聞こえてきました。
冬場は気温や湿度、天候の変化に気を配りながら、足元にも注意して、安全に良い正月を迎えたいと思います。
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