雨どいの塗装は必要?種類別に見るメンテナンスのポイント

横須賀 山本 塗装 雨どい 雨樋 メンテナンス 塗装 交換 必要性 種類

「雨どい(あまどい)」とは、屋根に落ちた雨水を効率よく排水するための建具です。外壁塗装のご提案をしていると、「雨どいの塗装も必要ですか?」という質問をよくいただきます。

結論から言えば、雨どいの塗装は必要です。

ただし、雨どいにはさまざまな材質があり、それぞれで塗装の目的や方法が異なります。今回は、創業54年を迎える横須賀の山本塗装が、現場で実際によく見かける雨どいの種類と塗装の必要性についてお話しします。

硬質塩ビ(硬質塩化ビニル)

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硬質塩化ビニルの雨どい

最も一般的な雨どいで、価格も安く加工がしやすいことから、多くの住宅で採用されています。日当たりなどの環境にもよりますが、年数が経つとツヤが消え、白っぽく濁ってくるのが特徴です。

また、経年劣化で脆くなり、台風や強風で割れやすくなることもあります。そのため、定期的に塗装メンテナンスを行うことで、劣化を抑え長持ちさせることができます。

軟質塩ビ(軟質塩化ビニル)

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軟質塩化ビニルの雨どい

一部のハウスメーカーで採用されている、屋根と一体化したデザインの雨どいに多く見られる材質です。柔軟性を持たせるために可塑剤(かそざい)という油分を多く含んでおり、「丈夫」とされています。

ただし、硬質塩ビと同様にツヤが消えるなどの劣化が起こるため、美観を回復する目的で塗装することが一般的です。

注意点として、内部の油分とプライマー(下塗り材)の相性が悪いとベタつきが発生することがあります。そのため、専用プライマーを使用できる業者の知識と経験が不可欠です。

塩ビ鋼板

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塩ビ鋼板の雨どい

ガルバリウム鋼板(鉄板)に軟質塩化ビニルをコーティングしたタイプで、こちらもハウスメーカー系に多い材質です。

一見、丈夫そうに見えますが、切り口や経年劣化部分から水が侵入すると、内部でサビが進行することがあります。外側はきれいでも、内側が大きく錆びているケースもあるため、定期的な点検が大切です。

塗装を行う際は、軟質塩ビと同様に専用プライマーの使用が必須です。

ガルバリウム鋼板

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ガルバリウム鋼板の雨どい

海外のハウスメーカーで多く採用されているタイプです。メッキ加工された鉄板の上に塗装が施されていますが、部品の入手が限られており、交換修繕が難しいというデメリットがあります。

また、気候条件の異なる海外製品のため、日本の高温多湿環境では劣化が早まる可能性も。そのため、定期的な塗装による保護が非常に重要です。

銅板

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銅板の雨どい

日本家屋や神社仏閣など、和風建築でよく使われる高級素材です。

銅の表面には「緑青(りょくしょう)」と呼ばれる保護膜が自然に形成され、これが高い耐候性を発揮します。緑青が塗装を剥がしてしまうので、塗装は出来ません。 

まとめ

雨どいは、塗装だけでメンテナンスできるうちに対応することが大切です。外壁塗装のために足場を組む際に、雨どいも同時に塗装すれば、足場代(約15〜20万円)を節約できます。

外壁とあわせて雨どいもきれいにすることで、家全体の美観と耐久性を保つことができます。塗装の際には、ぜひ雨どいのメンテナンスも一緒にご検討ください。

投稿者プロフィール

山本秀登