塗装のフカボリ-屋根はガルバ!
「トタン」という名前で有名な鋼板建材の
屋根ですが、最近では「ガルバリウム」という
鋼板建材の名前も耳にすることが増えました。
実際の工事でも「トタン」という通称が
残っているだけで、実際に使用されてる建材は
「ガルバリウム鋼板」である事がほとんど。
今回は
屋根塗装に50年近く携わってきた弊社が
「ガルバリウム鋼板」をフカボリします。
目次
〇「トタン」とは
〇「ガルバリウム鋼板」とは
〇なぜ「トタン」ではなく「ガルバ」なのか
〇ガルバのお手入れはフリー?
〇まとめ
.〇「トタン」とは
「トタン」とは
鉄板に亜鉛メッキを施した
亜鉛メッキ鋼板による建築資材です。
雨風や直射日光にさらされる中でも
とても腐食しにくいという特性があります。
アルキド樹脂(俗に言うペンキ)で
塗装を施した「カラートタン」が有名です。
.〇「ガルバリウム鋼板」とは
ガルバリウム鋼板とは、鋼板にメッキが
施されているのは「亜鉛-」と同様ですが、
アルミが約5割と亜鉛が約4割他で
構成されているのが大きな違いです。
より高耐候なウレタン塗装が施されています。
.〇なぜ「トタン」ではなく「ガルバ」なのか
なぜ防食性の高いはずのトタンが
ガルバリウムに移行していったのでしょう?
屋外での耐候性はガルバリウムも亜鉛鉄板も
25年程度と大きくは変わりません。
ですが
いまの観点からすれば「カラートタン」には
知られてなかった致命的欠点があったのです。
それは「塗装」との相性。
もともと亜鉛メッキ鋼板は、
その上には塗装しない製品でした。
「亜鉛自体が塗装をはがしてしまうのです」
![横須賀市 山本 塗装 リフォーム 業者 外壁 屋根](https://www.yama-paint.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/574DC679-AD70-450E-A32F-A1777D3DC4DD-300x225.jpeg)
経年によって剥がれたトタン屋根
それは「カラートタン」製品でも同様で
経年によって「バリバリ」剥がれていきます。
この改良品が「ガルバリウム」なのです。
.〇ガルバのお手入れはフリー?
鉄板やアルミ、ステンレスすべての鋼板材料は
プライマーが内部に浸透しません。
塗装を乗せるには
「擦る」や「化学的処理」で表面に凹凸をつけ
食い込ませるしか方法がありません。
ガルバリウムも亜鉛ほどの急激な「剥がれ」は
起きなくなっているものの、アルミも
屋外塗装では密着し辛いものです。
なのでガルバを美しく保つ方法はひとつ。
「工場塗装の塗膜を守る」ことです。
そのために「塗装工事」が必要なのです。
.〇まとめ
![横須賀市 山本 塗装 リフォーム 業者 外壁 屋根](https://www.yama-paint.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/7C2C85CC-58D9-4632-AB35-A469792AD366-300x225.jpeg)
早めの塗装がおすすめです。
鋼板材料の塗装は結局
「塗膜を守る」ことに等しいので、
新築から10年程度で定期的に塗っていけば
まずはがれることは無いと思われます。
たぶん皆さまには「耳タコ」だと思いますが
「ダメになる前。早めの塗装がオススメです」
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