業務日誌|油汚れと外壁

以前塗り替えさせて頂いたお客さまから「2階の換気扇の不具合で油が垂れて、壁が汚れてしまった」とご連絡頂きました。
外壁についた油汚れというのは割と厄介で、塗装でキチンと隠すには少々手間が掛かります。今回は備忘録として筆を取りました。
現状と落とし方

塗装してまる4年を迎えたお宅さまですが、外壁はまだ塗りたてと見まごうツヤ感です。こういう壁にたっぷりと油が垂れてる状態は、やはり気持ちの良いものでは有りません。
すぐ塗って隠したいところですが、油汚れは塗料をはじくので、先ずはこの油汚れを出来るだけ落とさないといけません。
しかも塗ってまだ4年なので、あまり強い溶剤で拭くと塗膜を傷めてしまいます。そこで今回は、汚れ落としに「洗剤」を使っていきます。
油汚れにはオレンジ
今回使用したのはリンレイの「ウルトラオレンジクリーナー」。普通にドラッグストアで売ってる製品ですが、レンジフードまわりの油汚れには抜群の効果を発揮します。
使い捨ての紙ウエスに適量を取って塗りつけ、汚れのひどい部分にはウエスごと貼り付けて5分ほど時間を置きました(1人での作業だったので写真は撮れず(^_^;))。
塗っては落としを3回ほど続けてると塗膜がベタついてきたので、これ以上はムリと判断して汚れ落としは終了しました。
油分はかなり落ちたので(見た目はあまり変わって無いですが)あとは塗料の出番です。
下地処理とにじみ留め

塗装の下地処理にエポキシ樹脂シーラーを使います。もとの塗装に負担をかけないよう水性としました。エポキシ樹脂は耐薬品性にも優れているので、油汚れの「にじみ」を防いでくれると期待します。
油汚れがシーラーをはじく様でしたら回数塗りするつもりでしたが、汚れ落としが功を奏したのか一度で大丈夫でした。これで仕上げ塗りが出来ます。
同じ色で仕上げ塗り

前回塗った塗料と同じ塗料、同じ色を塗って仕上げます(塗装した色のデータは記録しています)。
既存の塗膜にツヤがしっかり残っているので今回もツヤありを塗りますが、既存の塗膜とツヤを揃えるために敢えて1回塗りで完了とします。
まとめ

今回は洗剤を使いましたが、外壁の油汚れには重曹ペーストやクエン酸で擦るのも有効とのこと。
状況によって選ぶ方法も変わってくるので、お気軽にご相談いただければと思います。
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