外壁塗装で「サビを防ぐ」
外壁はキレイなのに、雨戸が塗られておらずにサビが進んだお宅さまを拝見しました。「金属部分」は、塗装工事では壁に次いで大事な箇所です。
住宅で金属はいまだに多くつかわれていて、代表的なのは「雨戸」「シャッタ及びBOX」「扉」など。家にとっては開口部分を雨風から守る大事な場所ですし、交換ともなれば高額な費用が掛かってしまう場所でもあります。
そこで今回は、外壁塗装で金属を守る「さび止め」についてお話したいと思います。
サビとは
金属が自然に酸化すると生じるのがサビ(赤サビ)です。サビは進行すると素地を「欠け」させたり「穴」を空けたりするので、空気や水分塩分が触れないよう表面を塗装などで保護してやる必要があります。
まわりを海に囲まれた我が三浦半島などは、全体が塩害地域なので金属がサビやすい環境にあると云えます。
ケレン作業
まずは、赤サビを出来る限り取り除くのと同時に、さび止め塗料が密着するための「取っ掛かり」を作ります。
サンドペーパーやスコッチブライト等で行うこの作業は「下地調整」または「ケレン作業」といい、このケレン次第で、表面の仕上がりや塗膜の耐用年数が「80%近く」決まる大事な作業になります。
錆止め塗料
いま現在、住宅用のさび止め塗料と云えば「エポキシ防錆」です。「エポキシ防錆」は酸素の通過を防ぐことでサビを抑制しています。
中でも弊社が採用している「2液型」と呼ばれる上級グレードは「主材」と「硬化材」が科学的に結合・硬化した丈夫な塗膜になります。従来の「乾燥して固まる」さび止め塗料とは一線を画すものです。
黒サビ化
シャッタ雨戸には、さび止め塗料が塗れません。厚みが付いてしまうので、シャッタBOXに納まらなくなるのです。
なので弊社は、シャッタ雨戸のさび止めに「黒サビ転換剤」を採用しています。赤サビ部分をサビを防ぐ被膜(黒サビ)に転換させるのです。
転換剤は表面を黒サビ化出来てもサビの奥底までは浸透しないので、強度のある2液型強溶剤ウレタン塗装を仕上げ塗装することで補完しています。
まとめ
金属部分は、一般的に外壁塗装の時期とされる10年目あたりではキレイで有る事も多く「まだ塗らなくて良いのでは」と考える方も少なからず居られるようです。
ですが弊社の経験上「その後10年以内で必ずサビは発生しています」。なので外壁塗装では「金属部分も一緒に」塗っておくことをお勧めします。
金属部分のためだけに仮設足場を建てるのは(10万円〜/回)正直、勿体無いと思います。
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