業務日誌-厚膜の塗料は一度きりで。

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全体的に浮いている壁

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浮いた壁-拡大図

一見なんの問題もない外壁に見えますが、もとの壁の模様が隠れるほどに塗料が壁から浮き上がっている状態。このような状態の壁はたびたび見かけるのですが、原因は分かっています。前々回の塗替えでゴム状に伸び縮みする「単層弾性」塗料を塗り、前回の塗替えでふたたび単層弾性塗料を塗った結果だと思われます。

厚膜塗料の塗膜は外壁の中の水分の流通を妨げやすい材料なので、再び厚膜塗料で塗装してしまうと塗膜のあいだで水分が約1700倍に膨張し、壁を風船のように膨らませてしまうのです。

浮いた塗膜をすべて剥がすのは現実的ではないし逆に美観を損ねてしまいかねません。ですのでこのまま弱溶剤系のシーラーを塗り、アクリルシリコンの薄膜の塗料で仕上げていきたいと思います。