塗料レビュー|ロック透湿コート(つや消し )
ロックペイントが今春発売した建築用水性透湿塗料「ロック透湿コート(つや消し)」が好評だそうです。「透湿コート」は先日、ジョリパットなど高意匠の外壁に対応する塗料として紹介しましたが
「リニューアルによって透湿性を求められる幅広い場面に適応する製品である」との事。今回はこの塗料が実践的にどう役立てられるのか考察してみました。
「ロック透湿コート(つや消し)」とは
以下はcoatingmedia.com Webサイトより抜粋ー
「ロック透湿コート(つや消し)」は、水性1液透湿型微小骨材入りシリコン樹脂塗料で、住宅の基礎、擁壁、ブロック塀の保護、砂壁調の外壁や軒天など
透湿性が必要な幅広い箇所の塗装に適応する。微小骨材をコントロールすることで透湿性を高め、幅広い場面に適応できるよう汎用性を持たせた。ー
ー微小骨材によって砂壁調の外壁の意匠を損なわずに塗り替えができ、透湿性も確保。ラジカル制御形シリコン系塗膜で高い耐久性を発揮する。
塗膜の膨れ、剥がれが発生しやすい軒天の塗装にも有効で、旧塗膜が活膜の場合、下塗りを省略して塗り替えることも可能だ。微弾性塗膜のため、下地のヘアクラック追従性もある。ー
ジョリパットのヒビのケアに。
弊社では「ジョリパット等の高意匠の外壁に、経年劣化による微細なヒビが散見される状態」のお宅さまにおすすめしたい塗料です。ジョリパットは透湿性の確保が大事な壁材です。
この塗料が個性的なのは「微小骨材がヘアクラック(微細なヒビ割れ)を隠しながら」「壁の伸び縮みに追従し」かつ「透湿性を確保」しているところ。
下地処理をフィラー等の厚膜の材料に変えることなく、透湿性は保ったままヒビを隠せますし、シーラーの強力な浸透・密着力を活かす事が出来ます。
たとえ後に経年劣化で塗膜がヒビ割れても、その部分はフィラーの白色ではなく壁色なので目立ちにくく仕上げられます。
まとめ
この工法のデメリットはフィラーを使わないので仕上げ塗料を多めに使う点ですが、年数を経たお宅さまでは、壁のふくれの原因となる「内部からの湿気」を逃がす工夫がとくに重要になってきます。
弊社は塗膜を10年以上持たせるべく、大切なご自宅の状態に合わせた最適解をご提案したいと考えています。
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