雨どいを塗装でメンテナンス。

雨どいは、屋根に落ちた雨水を効率よく排水するための建具。たまにアルミ製も見掛けますが、ほとんどは樹脂(塩ビ)で出来てます。新しいうちは腐食するようなものに見えませんが、じつは他と同じくメンテナンスが必要なものです。

◯雨どいが劣化するのはなぜ

経年によって割れた雨どい
経年によって割れた雨どい

金属製であれば劣化の原因はサビや塗膜ですが、塗っていない樹脂製の雨どいが劣化するのは、弾力を持たせるために素材に混ぜ込まれた油分(かそ剤)が抜けて「もろく」なるからです。劣化するとツヤが消えて表面が白っぽくなります。

一度もろくなってしまうと強風などで簡単にヒビや割れが起こる可能性も増しますし、太陽の紫外線によって「たわみ」や「ゆがみ」も起こります。例えるなら、プラ製のバケツや「じょうろ」がちょうど同じ感じで劣化します。

◯雨どいの塗装と交換

雨どいは塗装が出来ます
雨どいは塗装が出来ます

金属製は無論ですが、樹脂製の雨どいも塗装で素材の劣化を防ぐことが可能です。表面がツルツルで塗料が浸透しないので、#400程度のサンドパッドで細かいキズを均等に付けて塗料の足がかりを造ります。エポキシプライマでさらに密着力を高めたら、仕上げ塗料を塗って完成です。

交換したい場合でも、塗装工事と同時に行うのが「簡単・お得」で仕上がりがキレイです。雨どいの交換にも仮設足場が必要なので(作業者の安全の為には必須)、塗装と兼用にすれば足場代「20万円近くが不要になります。」それと、古い取付金具を外した跡は意外と目立ちますが、塗装と一緒なら塗ってキレイに整えられます。

◯まとめ

塩ビ樹脂でコーティングされた出窓
塩ビ樹脂でコーティングされた出窓

家屋には雨どいに限らず、塗装の代わりもしくは質感を良くするために樹脂製品が多く使われています。いずれも塗装で表面を守ってやることで、内部からの膨れやサビなどの劣化を防ぐことが出来ます。