「秋の外壁塗装は本当におすすめ?」プロが教えるメリット・デメリット(横須賀市の事例付き)

昨年と同じように「早めに涼しくなるといいな」と思っていたところ、今年も本当に涼しくなりました。しかし今月に入ってからは雨の日が多く、塗装工事の現場はなんと10日間も稼働できていません。
急な秋の到来は嬉しいようで困りもの――そんな季節です。秋は塗装工事のお客様に人気の季節ですが、実際のところ、塗装にとってどんな長所・短所があるのでしょうか。
累計1,700件の施工実績を持つ弊社が、秋の塗装工事についてお話しします。
◯「秋」の作業環境

・「秋」の長所
秋は屋外作業において適温です。職人の体調管理がしやすく熱中症の心配が少ない季節です。工事においては、
夏の高温による塗料の「乾燥しすぎ」を防ぐための特別な段取りが不要になるので、作業が効率よく進みます。
・「秋」の短所
秋は朝晩との気温差が大きく、湿度も下がる季節です。夜間の冷え込みで、塗装面に結露が発生することがあります。
乾燥前の塗膜が結露すると、ツヤが消えたりムラが出るため、作業時間の調整などの対策が必要になります。
長雨と台風

「秋は天気が安定している」と思われがちですが、それは錯覚です。
「秋の長雨」という言葉があるように、実際は梅雨と同じくらい雨の日が続きます。気象庁のデータ(平成3年〜令和2年平年値)によると、
梅雨(6〜7月)の降雨日数:22日 秋(10〜11月)の降雨日数:18日
このように大きな差はなく、塗装工事が特別早く終わる季節ではありません。さらに、台風は塗装工事の最大の敵です。
豪雨の中では作業ができず、台風前後の強風も塗装には不向きです。
※工事中の台風対策については、別記事をご参照ください。
枯れ葉などの飛来物

横須賀市のように山が多い地域では、秋になるとカエデやイチョウなどの落ち葉が舞い、塗膜に貼り付いてしまうことがあります。
そのまま塗装を続けると「ふくれ」などの塗膜異常の原因になるため、乾燥前にしっかりと除去することが大切です。
まとめ
「塗装に最適な季節は?」というテーマで別記事にも書きましたが、横須賀市で最も塗装に適しているのは「真冬」です。
冬は雨が少なく、天候が安定しています。弊社で使用している2液型塗料は、季節に関係なく希釈率がほぼ一定のため、冬でも塗料が薄くなる心配はありません。
弊社はこれからも自然と向き合いながら、美しく長持ちする塗膜をお届けしてまいります。
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