業務日誌ーお客さまに教えて頂いた「家族観」
今年も一年、山本塗装をご愛顧頂き、誠にありがとうございました。本日12/30より1/9(火)ま
でお休みを頂戴いたします。皆様よいお年をお迎え下さいませ。ところで突然ですが、先日お客さまから
お聞きして非常に考えさせられた話。「山本さんのところはお父様お母様と一緒に暮らしてる?」
-ウチも商売をしててね。息子は近くに家を建てて今は別々にくらしているの。でもね。いつかはここに
戻ってくれるんじゃないかと思って。それでいつでも一緒に暮らせるように定期的にリフォームはしてる
の。あ、息子にはこんなふうには言ってないわよ。でもね。孫も可哀想だと思って。
孫は年寄りと一緒に暮らしてたら、じいじばあばとの間にも絆っていうものが生まれるじゃない。そして
私たちの「死」に向き合うことになったとき、自分も同じように老いて死んでいくんだなっていう「死生
観」っていうの?そんな感覚も出来ると思うのよ。
そんな環境で育った子が大人になったらよ?他人の年寄りにだって感心持てるんじゃないかって思うの。
そんな世の中っていいじゃない?残念だけどそんな感覚が無い子達がいま、世の中でいっぱい大人になっ
てる。あたしもね。親と一緒に暮らしてきて面倒くさいこともいっぱいあったけど、自分も年寄りになっ
てみてフッと考えたとき「あ、一緒に暮らしてよかったんだな」って思ったわよ。
「別々に暮らしてるとさ。無駄にお金も掛かるしさ。家族はやっぱり一緒に暮らしてる方が、心も豊かに
なれるし一番幸せなんじゃないかって思うよ」
ーと、うろ覚えで多少ハッキリしないところもありますが(笑)こんなお話でした。「家族感」のお話だ
ったのだな、と思います。たしかに今「子供は大きくなったら別々に暮らす」ことは世の中の本流になっ
ていますし、実際に僕もそう考えていました。
「親に寄生するな」「家を建てたら一人前」「大人になって親と同居する男なんてキモい」「甲斐性がな
い」「婚期が遅れる」「自立が出来ていない」
なぜか世の中には「親との同居を批判する言葉」がたくさんあふれています。
先ほどのお客さまのお話を伺って、ここで言われているのは「経済的な自立」ではなく「精神的な自立」
ということなのだ、と今になって初めて気付かされました。こどもは、精神的に大人として自立している
のなら「親と同居しても良い」んじゃないかと、今なら思うことが出来ます。
長い話にお付き合い、ありががとうございました。
僕もいつか、親と実家で一緒に暮らすことになると思いますが、そのときまでにしっかり「自立」して、
両親と「大人同士」の会話もできたらなって思います。来年度も山本塗装は、皆さまに引き続きご愛顧を
頂けるよう精進を続けて参ります。皆様も良いお年をお迎え下さいませ。
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