作業日誌-”鉄”をこする。

鉄製の軒天1

鉄板もサビさえ出さなければ「構造自体が劣化することは無い」ので良い材料だと思うんですけどね(^_^;)

最近はこのような鉄製の軒天をもつ建物もあまり見なくなりました。こちらのお客様は定期的に塗替えさせて頂いていますのでまだツヤツヤしています。たとえばモルタル壁やサイディング壁には浸透性があるのでこれらに塗装するのに密着性を与えるための密着剤(シーラー、フィラー)が存在します。ですが鉄板は鉄の板です。当たり前ですが(笑)。そして当然、鉄に水分や液体は染み込みません。

だから鉄に密着性を与えるには、「こする」しかありません。アルミ粉の付いたサンドペーパーや不織布などの手工具を使ってこするのです。電動工具をつかうこともまれにありますが基本的に手でこすります。「こする」といっても技術は必要です。こすってない部分はすぐ塗料が剥がれてしまいますので、ムラなく均一にすべてをこする必要があるのです。体力も使っていますがそこは職人。一心不乱に効率よくすべてをこすっていきます。

この作業にすこし似てるものがあります。ボクシングの「ジャブ」です。あれほどキツくは無いはずですが「パンチを出し続けるように」一生懸命こすっています。本日も無事に作業完了!(^^)