-トタン屋根が剥がれた。その訳(わけ)-

剥がれたトタン

トタン屋根がだいぶ剥がれてきたので、塗り替えをお願いした。それなのに2,3年もしたら剥がれ出した。というような事象が有ります。亜鉛鉄板製の屋根の場合はブログhttps://www.yama-paint.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/48「剥がれやすい!?トタン屋根」をご覧下さい。今回はガルバリウム鋼板。いわゆる普通の「トタン屋根」での現象です。

屋根の塗装が剥げる要因は
①塗料が、素地の温度による伸び縮み等の動きに追従出来ず、割れてしまった。
②元の塗膜が、経年劣化により適正な塗り替え時期を過ぎていた。
などの要因が複合して起こります。

①の場合は屋根下地の木材の劣化などにも起因するのですが、②の場合は見た目では分かりません。塗膜は「島状あるいは星状」に浮いている状態で、これに塗装をすると乾燥時の収縮が塗膜の浮きのキッカケとなり、経年劣化によりヒビ割れが表出する場合が有るのです。

乾燥時のちぢみは溶剤系の塗料では必ず起こります。現在、錆止めはエポキシ樹脂のみで弾性力は微弱です。水性エポキシ錆止めというものも存在しますが、屋外では使用しない方が良いでしょう。

やはり経年劣化した塗膜には、画期的な修繕方法というものはないようです。どんな材料でもそうですが、やはり適正な時期(10~15年のうち)に塗ることが大切なのだと思います。