水性塗料のいま

mihontyou建築用塗料は溶剤系と水性がありますが、今現在は水性へシフトしている過渡期と言えます。

◯水性塗料の長所
・塗ってある塗膜を選ばない(ふくれなどの問題を起こしにくい)
・溶剤のように臭いがしないので、近隣への配慮をしなくて済む。
メーカーの努力で溶剤系と遜色のないレベルの製品が発売されている。

いい事尽くめのようにも見えますが、やはり短所も有るのです。

◯水性塗料の短所
・乾燥時間が気温に左右されやすく、作業性に劣る。
・少量の溶剤を含んでいるので、廃棄には溶剤系以上に費用がかかる。
・溶剤系と同様の品質を持つ製品は価格が割高である。
・仕上がりのツヤは溶剤系と比べると控えめ。

いま現在、山本塗装でお勧めしているのは溶剤系のアクリルシリコン塗料です

◯アクリルシリコン塗料の特徴
・塗料の密着性が高く、フッ素樹脂に次いで耐候性が良い(長持ちする)。
・弱溶剤(塗料用シンナー)なので臭いが少なく、既存の塗膜を選ばない。
・乾燥時間が早く作業性が良い。
・廃塗料はコンクリート材として100%リサイクル出来る。

今のところ、よほどのこだわりをお持ちでなければ、水性塗料に手を出すのは時期尚早と言えるでしょう。